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採用支援2026-07-08

高卒18歳の初任給が、大卒の賃上げ幅を追い抜いた。求人票を毎日見てる僕が、いま一番「もったいない」と思ってる業界の話

才木一真 / NOMADENSE 代表

先に、僕の立場をはっきりさせておきます。
僕は建設業専門の採用支援をやっていますが、自分が現場の職人だったわけではありません。ただ、まったくの門外漢かというと、そうでもなくて。以前に経営していた会社が立ち行かなくなって破産した直後、2ヶ月ほど住宅リフォームの現場で働いたことがあります。あれが、僕と建設業の最初の出会いでした。
今やっているのは、企業の求人票を毎日何十枚も読んで、直す仕事です。だからこの記事は「現場はいいぞ」という当事者の熱い話ではありません。求人票という“会社の本音が一番出る書類”を、業界を横断して見続けてきた人間の、数字の話として読んでもらえたら。
そのうえで、いま僕が一番「もったいない」と感じている業界が、建設業です。
■ 高卒の給料が、静かに大卒を抜きにいっている
2025年、こんなことが起きました。
高卒正社員の賃上げ幅が、大卒を上回ったんです。
「え、逆じゃないの?」と感じるなら、その感覚は正常だと思います。僕も最初は同じように思っていました。でも、実際に起きています。最低賃金の引き上げと、高卒人材の奪い合いが重なった結果です。
数字で見ると、こんな具合です。
・2026年卒の高卒求人、給与の平均が月20万円を突破(201,611円、前年比+8,802円)
・職業分類で見ると、建設関係が22.1万円でトップ水準
・年間休日数も増えて、114〜116日に
18歳、高校を出たばかりの初任給が22万円。大卒で「事務職がいいな」と入った同い年より、4年早く稼ぎ始めて、月給でも上をいきます。20年前の常識では、ちょっと信じられない話だと思います。
■ なのに、その業界に人が来ない
一方で、こんな数字もあります。
建設業に新しく入る人は、この20年で6割近く減りました。 入っても、高卒で入った人の3年以内の離職率は4〜5割
給料は上がっている。休みも増えている。なのに人は来ないし、来ても辞めていく。この矛盾、少し変だと思いませんか。
求人票を毎日見ている僕は、ここに一つの答えを持っています。
業界のせいではなく、“伝わっていない”だけ。 僕はそう考えています。
■ 「底辺の仕事」って、誰が決めたんだろう
数年前、「底辺の仕事ランキング」みたいな記事が炎上したのを覚えている人もいると思います。上位はだいたい現場仕事でした。
あれを見たとき、正直、少しムッとしました。給料のデータを一切見ずに、「なんとなくキツそう」「なんとなくダサい」という空気だけで並べていたからです。
いま、アメリカのZ世代のあいだでは、真逆のことが起きています。「ブルーカラー・クール」という言葉が生まれて、電気工や配管工が、稼げてかっこいい職業としてSNSで人気を集めている。年収1,000万を超える職人がインフルエンサーになっている例もあります。
理由はシンプルで、AIがホワイトカラーの仕事を削っていく一方で、現場の技能職はAIに奪われないから。 「なくならない仕事」の価値が、逆に上がっているわけです。
この波は、日本にも必ず来ると思っています。というより、給料のデータはもう「来ている」ことを示している。ただ、イメージだけが20年前で止まっている。それだけです。
■ 求人票を見ていると、それが手に取るように分かる
僕の仕事は求人票を直すことなので、毎日いろんな会社の求人票に目を通します。
建設会社の求人票を開くと、だいたいこうなっています。
・給料が「月給18万円〜」としか書かれていない(本当は資格手当や現場手当で+5万いくのに)
・「未経験歓迎」とは書くのに、3年後にいくら稼げるかは1行も書いていない
・会社の魅力ではなく、必要な資格と勤務時間だけが並んでいる
これはつまり、22万円払える会社が、18万円の顔をして立っているようなものです。若者はスマホで求人を見比べているので、横に並べられたら、そりゃ負けます。
稼げる業界になったのに、求人票がそれを1ミリも伝えていない。 これが「もったいない」の正体だと思っています。
■ だから、2人に向けて書きました
進路に迷っている若い人へ。「安定」で選んだホワイトカラーが、これから一番AIに揺さぶられる側かもしれません。逆に、ダサいと思っていた現場仕事が、稼げて、なくならなくて、数年後には後輩に教える側になれる仕事かもしれない。少なくとも、給料のデータはそう言っています。自分の手で稼ぐのは、思っているよりずっとかっこいいことだと、僕は思います。
**人が来なくて困っている、建設会社の経営者の方へ。**若者が来ないのは、業界のせいでも、若者に根性がないからでもありません。たぶん、あなたの会社の“本当の待遇”が、求人票で一つも伝わっていないだけです。22万円払えるなら、22万円の顔をして立てばいい。それだけで景色が変わった会社を、僕はいくつも見てきました。
この記事が、「ブルーカラー=底辺」という空気を少しでも動かせたなら、拡散してもらえると嬉しいです。若い人の選択肢に、現場という道が“かっこいいまま”並ぶ。それが、僕がやりたいことです。
そしてもし、「うちもこういう若者に来てほしいのに、来ない」と感じた経営者の方がいたら。原因は、ほぼ間違いなく求人票にあります。無料で診断しますので、下のリンクから求人票のURLかPDFを送ってください。3営業日で、どこが“伝わっていないか”を1枚にまとめてお返しします。
https://forms.gle/gwcsqcN4bvfNHWSi9 
――― 参考データ ―――
・高卒求人 給与動向(ハンディ株式会社 プレスリリース)
・賃上げ2025 高卒が大卒を上回る(HRプロ)
・建設業をとりまく現状(国土交通省)
・米Z世代のブルーカラー人気(NewSphere / note「ブルーカラー・クール」)

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